感想:『24-TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』〜 無双ジャック再登場
アマゾンプライムデイは、あまりめぼしいものがなくて、悲しい状態でしたが、『24-TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』が半額になっていたので、ポチりと。新作だとレンタルで借りてくるのを考えると、購入してもほとんど差がなくなりかけている値段になるですよね。
大ヒットシリーズの「24」の最新作ですが、さすがに米国でも息切れてしまって、シーズンが終了していました。映画化の噂は、ずっと出ていましたが、最終的には、12話シリーズとなりました。
24時間、24話で、24でしたが、今回は、12話ですよ! 12話! つまり、ジャックが、2倍速で動きます、しゃべります。
ブチ切れるスピードも2倍です。
今回の舞台は、ロンドン。前回のシリーズ最後に、ジャックは、国外逃亡するわけですが、そのジャックがロンドンにあらわれます。そして、それは米大統領が英国訪問中。
つまり、テロの恐れが? ということから始まります。そして、24でのテロと言えば、細菌テロ、原子爆弾テロなどが取り上げられていましたが、ここは、昨今話題の 無人爆撃機 ドローン です!
『24-TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』で、いくらドローンが無人爆撃するといっても、以前のシーズンで、核爆弾を米国内で爆発させているので、それに比べればとは、思うのですが、そんなことを思い出したら、楽しめません。
もちろん、シリーズ途中でのどんでん返しも、仕掛けられているので、その切り替わりもポイントです(ネタバレしないようにと。。。)。
結局、内容的には、いつものように、ジャックは、無双です。米大統領もコントロールです。なんでもできます。
12話だったということもあって、最後の方の24は、疲れてしまっていたのが、疲れずに一気に週末に見ることができました。以前のシーズンの流れだと、ジャックの元同僚クロエ(ゴスファッションに無理があるけど、苦笑。DVDのジャケットに描かれている格好です)、元恋人のオードリーの存在を思い出せば、大丈夫!
24を観ていると、いつも思うのは、米政府機関にスパイが入り込みすぎですね。テロ対策ユニットから、大統領府から、CIAからなんでも、かんでも。
なので、24からの教訓は、米国政府は、もっと、スパイ対策を!
特典ディスクでは、初期のレギュラー トニー・アルメイダのその後を描いたブリッジ・ストーリー「独房より」が収録されています。なんとなく、『24-TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』の続きの前振りなのかな?という終わり方です。
ということで、いつもより、2倍速く動くジャックを楽しめるので、おすすめ。。
感想:『ゲーム・オブ・スローンズ シーズン4 戦乱の嵐—後編』〜 またまた死ね死ねエピソード
『ゲーム・オブ・スローンズ』は、ジョージ・R・R・マーティンのファンタジー小説『氷と炎の歌』を原作にしたHBOチャンネルのTVシリーズです。
米国では、すでにシーズン5が放送中で、日本では、毎年夏頃に、スター・チャンネルで独占放送。さらに、次の年の6月頃に、DVD/ブルーレイが発売という流れになっているかなと思います。
ブルーレイ&DVD『ゲーム・オブ・スローンズ 第四章:戦乱の嵐-後編-』トレーラー 6月17日リリース ...
なので、この6月に発売されて、アマゾンでは目下品切れ中なのは、シーズン4「戦乱の嵐—後編」です。
1シーズン10話程度と短いので、土曜日に時間をとって(睡眠時間をとって)、一気に鑑賞しました。
面白かったですね。今回特にそう思ったかもです。
シーズンですが、年々おもしろくなっていると思います。一番おもしろくないのが、シーズン1です。少し眠たいエピソードが多いです。
『ゲーム・オブ・スローンズ』の特徴はというと、主人公違うの?と思っていたり、主要キャラだから、残るよね?と思っている人が、死ぬ死ぬ、殺されるという全盛期の「富野 由悠季」監督ばりの殺伐とした展開を見せます。そのため、同じファンタジー戦記ものでは、アニメで放送されている『アルスラーン戦記』だったら、どんなに苦しくても、アルスラーンは死なないよね!とか思ってみることができますが、『ゲーム・オブ・スローンズ』の場合は、安心できません。。
なので、各シーズンのあらすじを前もって読むことは、「おすすめしません」。
ネタバレになるので、詳細は書かないのですが、今回も、死ぬ死ぬ。。。
『ゲーム・オブ・スローンズ』は、主に3つのストーリーで構成されます。1つは、王都を中心とした政治・裏切りなどを中心とした内乱が中核となったもの。2つめは、北に住む野人(イメージしやすいのでいえば、万里の長城の向こうにある異民族が中原に攻め入ってくるみたいなもの)が防衛戦である壁を越えて攻め入ってくるというもの。3つめが、以前、7王国を治めていたターガリアン家のデーナリス(女性)が、流浪の末、力をためていく話です。個人的には、デーナリスの物語がおもしろいです。
そのストーリーの中で、各シーズンごとにハイライトとなる「戦い」が後半に入っているのが見どころになると思います。シーズン4のハイライトは、北に住む野人が、巨人族やマンモス、食人族を引き連れて、壁(分かりやすいのが、鋼の錬金術師の「北の壁」です)を攻めるところです。
主人公らしいのが死ぬので、どうなるかは本当に分かりません。
ストーリーとしては、ティリオン・ラニスター(ピーター・ディンクレイジ)を中核にしたものが骨格になります。ピーター・ディンクレイジは、今、本当に大活躍の俳優ですね。X-MENの悪役もやっていましたし。
それにしても、このシリーズの悪役というか、いやなやつの俳優は、本当にいやなやつです。
- ジェフリー
- ラムジー・スノウ
とか。
あと、シーズン4になると、子役が「ハリー・ポッター化」しはじめているのがですね。。子どもだったブラン・スターク役アイザック・ヘンプステッド=ライトが、12才だったのが16才なので、青年な顔になってきています(ポッター状態)し、少女だったサンサ・スターク役のソフィー・ターナーは、もう19才になり、大人の女性になってしまいました(ハーマイオニー状態)
もう、シーズン1とかは、アマゾンで、3000円切っているので、おすすめします。
『顧客』は『会社』ではない、『人』である
週末に、このメモ
346の随想録にある講演された方と同席する機会がありました。年に1,2度という貴重な機会です。
先月ポストした投稿で、「営業するな」という話を書いておきながら、今回は営業の話です(弊社が営業しないということではありませんので、皆様よろしくお願いします!。以下は、法人向け営業の話です)。
起業すると、いままで営業していなかったという言い訳ではできず、やはり営業活動はしないといけないですね。で、サラリーマン時代は営業組織に紐付いたところにいたことは
ありましたが、営業になったことはありません。なので、営業ということは、得意というわけではないです。
営業のプロフェッショナルの話を聞く機会は、とても勉強になります。
で、このメモの内容について、もう少し詳しく聞く機会がありましたが、講演されたものをシェアする方がよかろうと。
なぜ営業が必要か?
売る側に理想の状態とは?
- 良品は言葉なくして客を呼ぶ。
- お客の欲しいものを売る。
実態は?
そんな状態を実現できる会社は存在せず、ギャップを埋めるために営業は必要悪として存在する。またプロアクティブに、売り手が売りたいものを売る、潜在需要を喚起する、そのためには売り手が惚れる、必要がある。
現実的に、理想に近い状態な企業があったりします(長期ではなく短期的がほとんど)。または、お客はほしくはないけれど、仕方がないから買わざるを得ない場合もあったりするかもしれません。
そのような企業は、得てして、営業力があるとか、マーケティングが強いとかいうことで評価されたりすることもありますが、経験的には、このような企業で働いている営業やマーケティングは、それを意識していなくて、『自分の実力』で売れていると信じている人が結構な割合でいます(結構痛いです)。
ただ、そんな企業はほとんどないので、どうするかということですね。そこに営業の必要性があるということと。学生が就職するとき、「営業はやりたくない、マーケティングや宣伝部に」なんていうのは、よく聞く話ですが、営業こそが、お客様とのギャップを最終的に埋めることができます。そこに価値を感じることができるかどうかでしょうね。
さらに続けて、
「顧客」は「会社」ではない、そこに存在する「人」そのもの
商談について議論をする際に、「人」の名前の出てこない場合、その商談は営業活動がされているとは言えない
- 「誰が」まで落とさないと営業活動はできない。
- 世代が替わると意思決定は変わる
結局、「人間としての顧客」という人格を持った相手に対峙するために、営業マン(ウーマン)が存在する。
- 人間は感情の動物だから、理屈だけの説得は十分条件ではない。
お客様は「会社」ではない というのは、その通りだなぁ、最近、とみに実感しております。
世代が変わる、あるいは、転職などで人が変わると急に意思決定プロセスも変わることをよく見ています。これは、テクノロジーの変化以上に、営業プロセスに影響を与えているだろうと。
これは、誰でもわかるような例でいえば、白川日銀から、黒田日銀になったときに、意思決定が変わってしまったことで見ることができます。ネット関係だと、おそらくですが、ヤフー!が、爆速世代になってから、意思決定プロセスが変わったのではと思います。これらは、ビッグデータを分析して判断するものでなく、人によって変わるんだということだろうと。
IDC Directions 2015に参加して:攻めのIT、OSS、セキュリティ
IDC JapanのDirectionsという年1回のイベントに行ってきました。 世界的な動向を、米国本社のアナリスト(と一部日本法人)が基調講演を行って、昼からは、ブレイクアウトセッションとして、日本法人のアナリストが各分野ごとに方向性や分析を語るというスタイルです。
有償のセッションなので、詳細をブログに書くというのはNGなので、そこで聞いたことから、感じたことを。
日本はIT予算の70−75%をメンテナンス・保守に使っているけど、他の国は?
これとの対比で、「欧米では〜、なのに、日本は、、、」 とつながるのですが、前職の経験から、米国から送られてくる調査資料でも、世界的に70−75%がメンテナンス系に使われているとありました。
今回のIDC Directionsでも、米国のアナリストは、企業のIT部門が持っている予算の80%程度は、メンテナンス系と話をしていました。
で、「あれ??」となるわけですが、少し話を聞くと、「事業部門が持っているIT予算の内、メンテナンス系は、60%程度」といいます。そして合計すると、企業の持つIT予算の70%程度がメンテナンス系で、30%が「攻めのIT予算」といわれる、ビジネスを伸ばす関係に使われるものとなります。
(余談ですが、事業部ラインのことを英語では、Line of Business/LOBといいます。)
最近はやりのビッグデータなどの分析系や、マーケティングオートメーション系などは、多くは事業部門が管理する「攻めのIT予算」に入ってきます。世界的にも、日本でも、情報システム部門のIT予算はそれほど伸びることはないが、LOBのIT予算は今後も大きく伸びるとされています。
日本の最新情報はあまり知らないのですが、日本企業のITを使っていないというよくいわれる領域は、LOBのIT予算に位置することが多いと思います。LOBは、必ずしも非効率な投資ばかりをやっているわけではなく、例えば、製造業などの設計関係で利用されるワークステーションやサーバー、ソフトウェアなどは、世界的に見てもそれほど劣っていることありません。難しいのは、それ以外のIT投資をどう効果的に行っていくかということになると思います。既存のITベンダーは、情報システム部門との関係は強いのですが、それ以外の事業部とはそれほどではないことも多く、なかなかうまく話を進められないということもよく聞いています。
オープンソースがITシステムの基盤となる
他社のアナリストは、ほぼこの件を取り上げているのはみないのですが、IDC のアナリストの場合は、オープンソースがクラウド基盤やソフトウェア定義インフラの中核を占めていることから、しっかりとしたOSSへの取り組みが重要だと主張されています(本当に、未だにアナリストレポートでOSSの重要性を主張しているものは少ないのです)。
個人的には、SaaS以外は、この数年、ソフトウェアソリューションではOSSの動向以外には、先端は追いかけていません。それを追いかけておくと、その後に、商用ソフトウェアが同じような取り組みをしてくるので、理解できるからです。
(OSSとはまったく違って、ものすごくクローズソースなソリューションで追いかけるならば、SaaS だと思います。)
セキュリティがさらに重要に
最新の国内CIO調査では、もっと重要なIT課題は、「セキュリティ・リスク管理の強化」であるそうです。
LOBのIT予算が増えるので、情報システム部門の役割が減るということはありません。セールフォースやマルケトなどのクラウドを前提としたクラウドソリューションをLOBが積極的に利用するとしても、セキュリティ問題から逃げることはできませんし、LOBのメンバーがセキュリティの熟練になっていくことは、それほどの大きな期待はできないと思います。そこで、ポイントは、情報システム部門やベンダーは、セキュリティ対策にしっかりと取り組む必要があると考えています。
しかし、セキュリティについては、なかなか取っつきにくいのも事実なんですよね。他のIT分野とは違った単語も多くて、ついて行けないと感じる人も多いようです。ただ、この分野は、ハードウェア、ソフトウェア、クラウド関係なく、重要で、今後も需要が高いので、ユーザーも、ベンダーで働く人も勉強、対策しておくといいと思います。
(むかーし、むかーし、Windows NT セキュリティの本を出版したことがあるのですが、その頃は、本当に情報が少なくて苦労しました。今は、IPAサイトなど初心者向けからいろいろなリソースがあるので、きっかけは作りやすいと思います)
イベント全体では、IoTの話が多かったです。今やこのキーワードは、産業革命!!!とかという凄い単語と一緒に用いられることも多いですが、ちょうどたちが上がってきたところなので、これから1年くらい動向を見ながらというのが、一般的なプレイヤーの立ち位置になるかなと思います。
2015年1月〜5月までの米TVドラマの雑感
2015年1月〜5月までの米TVドラマの雑感を羅列です。
TAXI ☆☆☆
映画TAXIのテレビ版。期待していなかったけど、意外におもしろい。暇つぶしにはいいレベル。主演は、カイラー・リー。でも、残念ながら、シーズン1で打ち切り。
ハンニバル ☆☆☆☆
あの「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクターを描いたテレビシリーズのシーズン1。レクター博士は映画『007/カジノ・ロワイヤル』のマッツ・ミケルセン。FBI捜査官ウィル・グレアムがヒュー・ダンシー。暗いけれどこれはおもしろい。ヒュー・ダンシーがすばらしい。すでにシーズン2まで放送されていて、シーズン3も決定済みだったかなぁ。
(暗いので、途中で眠気が襲ってくるんですが。。)
アロー シーズン3 ☆☆
人気のコミックアローからのテレビドラマシリーズのシーズン3。始まって半分も立っていませんが、シーズン2までで終わってもよかったかなぁという感じです。
ブラックリスト シーズン2 ☆☆☆☆
「セックスと嘘とビデオテープ」のジェームズ・スペイダー主演。シーズン2。シーズン2の当初はもたついたけれど、徐々におもしろくなってきた。このシリーズはおすすめです。
主演のリジーとレイモンドとの関係も、徐々にわかるようなわからないようなで、一気に謎解きにはなっていません。
Empire ☆☆☆
アメリカのヒップホップビジネスの裏側を描いた今、全米で一番人気のアルドラマ。 コメディだったグリーを ドロドロの犯罪もありのドラマにした感じかな。音楽好きならおすすめ。
ブレイキング・バッド ☆☆☆
おそらく全米でこの数年で一番話題になったドラマの1つ。アルバカーキに住むさえない高校教師が、ガンとなり、家族に遺産を残そうと覚醒剤製造に手を出す話。少し重い話も多いので、すべての人にはお勧めしない(ぼくもちょっと苦手)。最終回はすごいです。5年をかけたシリーズの集大成にふさわしい。昔は、米国では、覚醒剤は受けないと聞いたことがあるのですが、かなり広まっているようですね。
NCIS ~ネイビー犯罪捜査班シーズン12 ☆☆☆
5年連続全米視聴率1位だったNCISシリーズ。出演者が年を取ってしまっているので、渡る世間は鬼ばかり状態にはなっています。5年連続1位だったころのシリーズはすべておすすめの☆☆☆☆☆です。全体的にレギュラー陣がかなり年をとってきているので、アクションシーンは、減っています。そういう人には、スピンアウトの、NCIS:LAがおすすめ。こちらは、みんな若いので、アクションシーンが多いです。
クリミナル・マインド シーズン6 ☆☆
スーパードラマTVだと放送が遅いけれど、WOWOWなどは、すでにシーズン9。 シーズン6はおもしろくなかったですね。でも、シーズン1から5まで外れなしでおもしろい☆☆☆☆☆です。
コンティニウム シーズン1 ☆☆☆☆
クリミナル・マインド シーズン6で準レギュラーだったアシュレイシーバーが主演のSF。 バンクーバーを舞台に、2077年での処刑を逃れて2012年にタイムトラベルしたテロリスト・グループと、それに巻き込まれてタイムトラベルすることになったとのアシュレイとの対決。これはシーズン4まで続いたヒット作。こちらはおすすめ。
パーソン・オブ・インタレスト シーズン4 ☆☆☆☆☆
ジム・カヴィーゼル主演。シーズン4は、敵方のAI (サマリタン)との戦いが佳境に近づく。特に11話 If-Then-Else は、すごく脚本。1話だけみれば、シーズン4までで一番おもしろいエピソードかもです。シーズンフィナーレも盛り上がって終わりました。どうも、放送は4大放送局ですが、独立系で作っているからとか、記事にありましたが、次のシーズン5で終了ようです。それも、シーズンを12話程度に押さえるとか。確かに、サマリタンとの戦いが終わってしまったら、少年ジャンプのマンガのように、永遠に続くようになってしますので、仕方がないかもしれないけど、フルシーズンの契約でもよかったと思う。視聴率もいいようなので。
6月からは、佳境の「メンタリスト」、「クロッシング・ライン」、「Hawaii Five-O」(たぶんもう見ない)、五月からスタートした「ゴッサム」、「スコーピオン」あたりかなと。