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Akai's Insight & Memo

かなり小さなマーケティング会社の社長のブログ。MKTインターナショナル株式会社 代表取締役社長 赤井 誠。http://www.mkt-i.jp id:mktredwell

感想:『大学キャリアセンターのぶっちゃけ話』、『わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か』

この1ヶ月ほどに読んだ本の感想をメモ書き程度で。

1冊目は、『大学キャリアセンターのぶっちゃけ話 知的現場主義の就職活動 (沢田 健太 著)』。
結構前に購入していたのですが、行方不明になっていたので、読めず、最近押し入れから発掘したもの。

大学のキャリアセンターに勤める筆者による現場、現状の紹介。内容としてかかれているぶっちゃ話というものは、ぼくも、大学でキャリア支援している友人や数ヶ月前に、千葉県にある大学のキャリセンター長の話に通じる内容が多くありました。そういう意味で、正しい情報が多いと思います。

さて、本書で気づいたこととして、『シューカツは、2000年以前に行った人と、2000年以降に行った人で、経験が大きく違う」ということが書かれていたこと。僕自身、2000年に入るまでは、以前に勤めていた企業で、よく学生向けに説明会に登壇していたこともあり、状況もわかっていたつもりでした。しかし、この数年ほど、新しいシューカツについて調べると、知らないことが多く、驚くことが多かったです。特に、エントリーシートは、むずかしいよなぁーとか。

今年もすでにシューカツ議論が花盛りですが、そんな議論に参加したい人や、これからご子息がシューカツするお父さん、お母さんにぜひ、読んでもらいたい1冊。

2冊目は、『わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (平田 オリザ 著)』。
書籍の紹介文は、こんな感じです。

日本経団連の調査によると、日本企業の人事担当者が新卒採用にあたってもっとも重視している能力は、「語学力」ではなく、「コミュニケーション能力」です。ところが、その「コミュニケーション能力」とは何を指すのか、満足に答えられる人はきわめて稀であるというのが、実態ではないでしょうか。わかりあう、察しあう社会が中途半端に崩れていきつつある今、「コミュニケーション能力」とは何なのか、その答えを探し求めます。

平田オリザさんは、芸名のようですが、本名。劇作家であり、また、大阪大学で教壇にたつオリザ氏。この人を認識したのは、鳩山元首相の初めての国会演説のスピーチライターであったという記事を見てからだと思います。教育界で、オリザ氏の名前が有名なのは、なんといっても、戯曲を使ったテキストが小学校の教科書に採用されたこと。その戯曲は、本書の説明にあるように、コミュニケーションとはどういうものかを、非常に考えさせるテキストになっています。「話をしないと、コミュニケーションしていないということ」といった考えについて、例えば、人を見て、表情を変える、人を見て、話をやめるといったことも、すべてコミュニケーションというものだろうとなどなど。このコミュニケーション論は、とても面白く、共感するところも多かったです。

しかし、本書の最大の欠点は、最後に、「小泉改革批判」が、かなり記述されているために、本書のメッセージの素直に理解できなくなるところです。この記述を削れば、いい本だったのにという思いがいっぱいです。という意味で、少し残念な本です。前半は、かなりいい本です。