Akai's Insight & Memo

かなり小さなマーケティング会社の社長のブログ。MKTインターナショナル株式会社 代表取締役社長 赤井 誠。http://www.mkt-i.jp id:mktredwell

感想 :『64(ロクヨン)』(横山秀夫著) は、今年のマイNo.1小説

個人的に、今年No.1小説だったのが、『64(ロクヨン)』(横山秀夫著) です。そして、「このミステリーがすごい! 2012」 でも、1位に輝いています。

本書は、七年ぶりの横山さんの新刊。インタビューを読むと、記憶障害などが起こって、執筆活動ができなかったからと。 横山さんといえば、やはり警察小説。どちらかというと、今までは、大作というより、短編から中編の印象が強くありました。今回は、ずっしりとした647ページです。内容は、ざっくりと、以下のようなあらすじになっているというようなあらすじアマゾンにありません(苦笑)。

昭和64年に起きたD県警史上最悪の誘拐殺害事件を巡り、刑事部と警務部が全面戦争に突入。広報・三上は己の真を問われる。究極の警察小説!

あらすじというより概略を追加すると、

  • 元刑事部にいた三上氏が、辞令により、広報に移動。広報は、警務部に属する事務方
  • 広報は、普段、警察署に詰めている記者クラブに対して、広報情報を提供。記者クラブの問題点は、昨今の話題通り
  • 警察小説には、お約束の「キャリア」と「現場」の対立
  • 三上氏は、プライベートでも問題を抱えつつ、今回のトラブル対応を図る

ミステリーなので、紹介できるのは、これくらいです。この小説には、何度か、ピークがあります。思わず、グッとくる瞬間です。
年末年始に本を読みたい人には、ぜひ、お勧めしたい1冊。感想というより、お勧めというだけのブログでした。。