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Akai's Insight & Memo

かなり小さなマーケティング会社の社長のブログ。MKTインターナショナル株式会社 代表取締役社長 赤井 誠。http://www.mkt-i.jp id:mktredwell

ベン・アフレック主演・監督 『アルゴ』 感想

ベン・アフレック主演・監督『アルゴ』は、次のアカデミー賞候補になると噂されている映画。

TBSラジオ「たまむすび」で、映画評論家 町山智弘氏が、「傑作」と紹介していたので、興味を持ち、見に行ってきました。

結論: これは、マジ傑作!

あらすじは、以下。

イラン革命真っ最中の1979年。イスラム過激派グループがテヘランのアメリカ大使館を占拠し、52人のアメリカ人外交官が人質に取られた。だが占拠される直前、6人のアメリカ人外交官は大使館から脱出し、カナダ大使公邸に匿われる。CIA工作本部技術部のトニー・メンデス(ベン・アフレック)は6人をイランから救出するため、『アルゴ』という架空のSF映画をでっち上げて6人をそのロケハンのスタッフに身分偽変させるという作戦をたてる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B4_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

映画の最初に、「これは、事実に基づいたストーリーです」と表示されます。

イラン革命後、首都テヘランにあるカナダ大使公邸から、アメリカ大使館外交官が6名脱出した実話を基にしているからです。彼らの帰国後に、カナダ大使夫妻、外交官を含めた記者会見シーンも多数残っています。外交官がイランから脱出したというニュースは、当時大きく取り上げられたそうです(ぼくは小学生のころなので知らない)。

しかし、そのときに公開された情報は、カナダと米国が協力して、脱出してきたことだけだったのです。

時代が流れ、90年代、クリントン大統領(当時)が、この救出作戦の機密文書公開許可を行い、「実は、この脱出劇をリードしていたのが、CIAであったことが、公になった」のです。この出来事を、初めて映画にしたのが、この『アルゴ』になります。

映画で脱出モノといえば、派手な銃撃戦があって、脱出するというイメージがあるかもしれませんが、銃撃戦はありません。しかし、緊張感は、ものすごいです。

映画の冒頭は、当時のドキュメンタリーのように淡々と進みます。イラン革命の映像、当時のニュース映像を基にし、アメリカ大使館への襲撃も再現されます。また、トニー・メンデス(ベン・アフレック)が、救出作戦を計画し、実際にイランに乗り込むまでも、派手なイベントがあるわけでもなく、淡々と進んでいきます。

これが、すごくリアリティを生み出していて、後半の緊張の脱出劇に引き継がれます。当然、事実に基づきますから、6人が脱出したということは、知っています。しかし、ドキドキしながら、最後まで、目が離せないのです。

特に、個人的に見てほしいのは、3つのシーン

  • トニー・メンデスが、カナダ大使館公邸に乗り込み、外交官に身分偽装して、脱出を説得するシーン。初めてあったメンデスに対して、一部の外交官が、信頼を寄せることができないのを、説得するところ。ここは、たぶんハイライトシーン(でも、地味ですよー)。
  • 映画スタッフを身分偽装とし、テヘランをロケハンにいくシーン。ミニバスを取り囲む群衆との緊張のやり取り。映画館で観ると、音響効果で、上部から、「ドンドン」「ドンドン」とバスをたたく音が響く。暴動につながって、襲われるのではという緊張感に、観客もドキドキします。
  • そして、もちろん最後の脱出シーン

時代を感じるのは、国務省の会議室でも、CIA職場でも、飛行機の中でも、喫煙OKなことです。今は、禁煙されているので、このタバコを吸うシーンは、印象的に使われています。

救出が確認されたときに、CIAの職場、でっち上げした映画のプロデューサー、特殊メーキャップエンジニアが、喜ぶシーンを含めて、ジーンときます。

エンドロールで、今回の俳優と実際の人と写真を並べて、彼らのその後が紹介されます。ここは、歴史を感じてほしい瞬間。

いい映画です。お勧め。