Akai's Insight & Memo

かなり小さなマーケティング会社の社長のブログ。MKTインターナショナル株式会社 代表取締役社長 赤井 誠。http://www.mkt-i.jp id:mktredwell

『リフレが正しい。FRB議長ベン・バーナンキの言葉 』の翻訳と調査協力しました

『リフレが正しい。FRB議長ベン・バーナンキの言葉 』が、先週金曜日に発売されました。


バーナンキは、第14代連邦準備制度理事会(FRB)議長であり、プリンストン大学経済学部 学部長を勤めたこともある経済学者。彼が、FRBメンバーになってからの講演を単純に時系列で紹介するのではなく、今の日本の経済状況や日銀が取っている政策、アベノミクスで話題になっている金融政策(リフレーション政策)を理解しやすいように順番を変え、さらに、高橋洋一先生が解説を加えた1冊になっています。

今回、ぼくと友人である 兼市さん(通訳・翻訳)が共同で、2章分を翻訳させていただきました。翻訳した内容は、4章「中央銀行の独立性、透明性、説明責任」と7章「日本の金融政策に関する所見」になります。前者は、よくニュースでも話題になる中央銀行の独立性とは何か? を論じたものです。「目標を決めるのは、民主主義のプロセスを通じて選ばれた政府であり、それを達成する手段は、政府から独立して、中央銀行が決める」ということです。7章は、10年ほど前にすでにデフレに突入していた日本に対するアドバイスを、丁寧に紹介した内容です。この内容は、基本的に、今、黒田日銀が取っている政策に沿っていると思います。

この2つの章で議論されていることは、当時、誤訳なのか、意図的な誤認識なのか、よくわからないニュースになっています。そのときは、「あれー、ヘンだなぁ」と思っていたりしました。翻訳にあたっては、担当分をじっくりと読み直し、また、いろいろな参考文献にあたりました。あれっとおもったところは、翻訳を反映したつもりです。さらに、翻訳した内容に加えて、解説もついているので、個人的には、わかりやすくなったと思っています(と、希望したいです)。

過去にオライリー社などから、10冊以上、テクノロジー本を翻訳、出版してきましたが、今回の書籍は、初めての経済書となります。オライリー本から経済書まで翻訳したのは、評論家 山形浩生さん以来かも(山形さん以外の人は、調べていませんが。。。)。

あと、今回、翻訳以外に少し出版前の調査も協力させていただいたので、そちらも記載されています。

ぜひ、お手にとって、読んでいただければうれしいです。