Akai's Insight & Memo

かなり小さなマーケティング会社の社長のブログ。MKTインターナショナル株式会社 代表取締役社長 赤井 誠。http://www.mkt-i.jp id:mktredwell

翻訳生活が長くなったので少しツールを紹介してみる

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日本をバックに演奏するU2
書き手と編み手の Advent Calendar 2019 へ参加中です。

adventar.org

参加を決めたのが、ギリギリだったので、余裕のあるスケジュールにできなかったのが痛恨だったが、書きたいと思っていたテーマは前から決めていたので、大丈夫!(でも、乱文、乱筆ごめんなさい)

会社員時代から、市販の書籍を20冊程度(主に技術書)書いたり、また、今は、外資系企業を中心にして、ブログやニュースの原稿を翻訳文を校正したり、ゼロから翻訳したりしています。市販の書籍も、オリジナルで書いた本はほとんどなくて、多くは翻訳本です。また、会社員時代も、部署での仕事がマニュアルの翻訳だったということもあり、かれこれ、かなり長い間、翻訳に関わっています。でも、元々の本職は、ソフトウェア開発エンジニアだったり、マーケティングだったりしますので、翻訳経験は長いのですが、フルタイムの翻訳者ではありません。

市販本での最後の翻訳書は、『リフレが正しい。FRB議長ベン・バーナンキの言葉』という経済書でした。知り合いの編集者にすぐに出版したいということで、ゴールデンウィークを潰して、友人と日本に関する章を2つ翻訳しました。日本に関する章は、バーナンキが来日したときの講演原稿になっています。

翻訳原稿を提出した後で、当時のバーナンキの講演に関するニュースや記事を読んでみたのですが、講演内容とかなり違ったものになっていて、びっくりしたものです(はっきりいって、報道内容が間違っていたり、勝手解釈で内容を曲解していたりでひどい。。)。機械翻訳の方がましやんと思ってものでした。

さて、そんなこんなで、多くの翻訳を行ってきた中で、大きな変化はなんといっても、翻訳メモリと自動翻訳ツールでしょう(と書きながら、自分自身がゼロから翻訳するときは、どちらも使っていません。電子辞書だけで済ましています)。

翻訳メモリ(TM)とは?
翻訳メモリ(TM=Translation Memory)とは、自分または他人が過去に行った翻訳をTMと呼ばれるデータベースに登録しておきリサイクルするツールである。TM には原文と訳文のペアが大量に蓄積されており、翻訳者はWordもしくはエディタなどで翻訳中に翻訳済みの文をTM に登録する操作と、TMを参照してリサイクルできる訳文を探す操作を交互に繰り返す。
翻訳支援ツール 翻訳メモリ(TM)|JTF 日本翻訳連盟

いろいろな翻訳辞書があります。オープンソースでは、OmegaT(オメガティー)が有名です。
ja.wikipedia.org

翻訳メモリーは、使い方が分からない人もいるのですが、慣れると効率的に翻訳できるので、ぜひ触ってみてください。

そして、やはりこの数年、いろいろなところで利用が増えているのが、Google翻訳です。ある英語圏クラウドサービスで日本語版ができたというので、アクセスしてみると、強烈な違和感のあるメニューがありました。例えば、ヘルプ が、 助けて! になっていて、、、

無償で使いやすいということもあり、英語が得意でないかたが、よく利用されていますね。

古巣のHPが分社して、HPEとなり4年経過したというブログを翻訳してみることにしましょう。

出でよ! Google翻訳!!

HPE turned 4 years old this month and we have a lot to celebrate. Like surpassing industry benchmarks and having our highest-ever employee engagement scores!

That’s what our annual employee survey revealed, and we couldn’t be happier.

On 19 out of the 20 industry benchmark items, we scored higher than the industry benchmark average for the other technology companies we’re measured against—23 to be exact. And on the remaining item, we scored equal with the other companies.

Dare we say we’re better than the rest? Let’s just say we believe that HPE is the place to be.

Bolstering our claim is the fact that our team members are more engaged than ever. The survey showed a whopping 18-pt increase over the last two years for our employee engagement index. And, it’s our highest level of engagement since HPE started celebrating birthdays.

It sure is nice to keep getting better as we get older.

Happy birthday, HPE, and many more!
https://community.hpe.com/t5/Careers-in-Tech/HPE-boasts-the-highest-employee-engagement-scores-in-company-s/ba-p/7070391#.Xe-FSJP7TOQ

HPEは今月4歳になりましたが、祝うべきことがたくさんあります。 業界ベンチマークを上回り、かつてない最高の従業員エンゲージメントスコアを獲得したい!

それが、私たちの年次従業員調査が明らかにしたことであり、私たちは幸せになれませんでした。

20の業界ベンチマーク項目のうち19で、私たちが測定した他のテクノロジー企業の業界ベンチマーク平均よりも高いスコアを付けました。正確には23です。 そして残りの項目については、他の会社と同等の得点をつけました。

私たちは他の人よりも優れていると言うでしょうか? HPEがその場所であると信じているとだけ言っておきましょう。

私たちの主張を強化するのは、チームメンバーがこれまで以上に関与しているという事実です。 この調査では、従業員エンゲージメントインデックスが過去2年間で18ポイントという驚異的な増加を示しました。 そして、HPEが誕生日を祝い始めて以来の最高レベルのエンゲージメントです。

年をとるにつれて良くなっていくのはいいことです。

お誕生日おめでとう、HPE、その他多数!

悪くはありませんし、意味も分かるのですが、ビジネスパーソンが書いている文章としては、、、、です。

そこで、最近、利用者が増えているのが、Amazon Translateです。
aws.amazon.com


Amazon Translate は、ニューラル機械翻訳サービスとあります。ま、AIを使った機械翻訳とでもいっていいのでしょうか。こちらをGoogle翻訳で翻訳した同じ英文を翻訳してもらうことにしましょう。

出でよ! Amazon Translate!!

HPEは今月4歳になり、祝うべきことがたくさんあります。 業界のベンチマークを上回り、最高レベルの従業員エンゲージメントスコアを持つように!

これが、年次従業員調査で明らかになったもので、これ以上幸せになれませんでした。

業界ベンチマーク項目20件中19件で、当社が測定している他のテクノロジー企業の業界ベンチマーク平均を上回るスコアを正確に23件としました。 残りの項目では、他の企業と同等に得点しました。

我々は残りの部分よりも優れていると言うか? HPEが実現するべき場所だと私たちは信じているとしましょう。

私たちの主張を強めることは、私たちのチームメンバーがこれまで以上に関与しているという事実です。 この調査では、従業員エンゲージメント指数の過去2年間でなんと18ptの増加が示されました。 また、HPEが誕生日を祝って以来、最高レベルのエンゲージメントです。

年をとるにつれて、良くなり続けるのはうれしいです。

お誕生日おめでとう、HPE、その他多数!

悪くはありませんし、意味も分かるのですが、ビジネスパーソンが書いている文章としては、、、、です。

仕事で文章を書くときに利用する使い方としては、いくつかあると思います。

  • ざっくりと概要を知るために利用する

文章量が多い原稿をさっくりと意味をとらえるために利用する方法です。

  • 翻訳の下書きに利用する

下書きに利用している方は多いようです。機械翻訳からフルタイムの翻訳者が下訳をベースにして納品するレベルの原稿とするのは、90年代からすでに利用されてきました。翻訳辞書が鍛えられていくと、まずまずの翻訳文が得られるようになります(翻訳メモリーを使う場合も同じく、蓄積されていくと質が上がっていきます)。

ぼくは、今はゼロから翻訳するのはほとんどなくて、誰かが下訳したものを校正することが中心なので、元の原稿がどのように作成されているかは知りません。

機械翻訳は、今後ますます利用されていくでしょうし、目に見えないような利用も増えてくると思います。たまに、ぼくも、利用しながら、ちょっとした翻訳に利用できるようにしていきたいとは思っています。 Amazon Translateだと、辞書登録もできて、大量に文書を翻訳でき、かつ、かなりの低価格です。期待しています。