Akai's Insight & Memo

かなり小さなマーケティング会社の社長のブログ。MKTインターナショナル株式会社 代表取締役社長 赤井 誠。http://www.mkt-i.jp id:mktredwell

感想: 『ホビット 決戦のゆくえ』 は、ハイ・フレーム・レート3Dで楽しもう

とうとう、J・R・R・トールキンの「ホビット」シリーズ3部作の最終章となった本作を、公開初日に観てきました。内容の詳細については、特にこのブログではふれません。

ただ、原作があるのでわかるといえば、わかりますし、この後、指輪物語につながりますから、そのあたりからも、類推できるところもあります。ただし、お勧めは、見に行く前に指輪物語、ホビット1,2作を復習したほうがさらに楽しめます。そして、第3作目は、まさに大円壇です(ロードオブザリングの最終作のほうが大円壇ですが)。

主演のマーティン・フリーマンは、ドラゴンの声で、本作ではサウロンの声としても出演しているベネディクト・カンバーバッチと一緒に、SHERLOCK(シャーロック)で世界的にブレイクした人。ホビットのコミカルかつ友情に厚い役柄は、SHERLOCKのワトソンを思い出します。本作の一つテーマは友情でしょう。

やっぱり、エルフ好きですね。タウリエル役のエヴァンジェリン・リリーは、TVドラマ「LOST」のケイト役で人気の出た女優。他に、僕にとって印象的な役としては、他にアカデミー賞作品である「ハートロッカー」で主役を家で待つ妻役。今回も印象的です。

で、今回、観てきたシアターは、IMAX / HFR3D(ハイ・フレーム・レート3D)の川崎109シネマズ。

映画は、歴史的に24フレーム/秒で撮影、上映されてきました。これは現在のデジタルであっても同じです。今や、スマホやデジカメでも動画が撮影できます。実は、これらの撮影のフレーム数は違います。テレビの撮影用のカメラなども、フレーム数などで細かい違いはあります。ただ、ざっくりと以下になります。

  • 24フレーム/秒 シネマ(映画用)
  • 30フレーム/秒 デジタルカメラやスマホのほとんど
  • 60フレーム/秒 最近のデジカメ。iPhone6では、デフォルトが30fpsですが、設定で60fpsサポート

今回、監督のピータージャクソンは、24フレーム/秒ではなく、HFR3D(ハイ・フレーム・レート3D)で行いました。HFR3Dは、48フレーム/秒で撮影が行われます。メリットは、よりスムーズな映像と、3D上映したときのチラツキが減るとされています。

観てきた感想でいえば、確かに見やすいです。ということで、お金はかかりますが、IMAX HFR3Dで観ることをぜひにお勧めです。

今回、CGを担当するのは、おなじみの Weta Digitalです。今回の『 ホビット 決戦のゆくえ』のレンダリングサーバーとして、HP ProLiant XL230a Gen9 Apollo を新たに導入して、制作したとレポートされています(以下:NZニュースサイト参照)。個人的には、今回のCGは昔の特撮っぽい作りになっていて、「え!」と思ったところがありましたが、ドラゴンが暴れる火のシーンは圧巻です。
日本のクリエイターがCG制作に劣っているわけではなく(ハリウッドに移籍する人も結構いる)、大きな違いは、このような規模をレンダリングするサーバー群を持つことができないことだと思います。クールジャパンの宣伝活動にお金を使うなら、新政権として、ぜひ、低コストで利用できるレンダリングサーバーをクリエイターに用意してあげてください。

HP ProLiant XL230a Gen9 - 概要 | 日本HP