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Akai's Insight & Memo

かなり小さなマーケティング会社の社長のブログ。MKTインターナショナル株式会社 代表取締役社長 赤井 誠。http://www.mkt-i.jp id:mktredwell

マイクロソフト上場以来初の赤字決算発表

今週初めに、マイクロソフト社決算が発表されました。上場以来初の赤字決算ということで、話題になっています。赤字部分だけが、ハイライトされて、もうマイクロソフトの凋落的な意見も散見されます。

では、実際にどのような決算だったのかのを詳細を、元の発表リリースを読んで理解している人は必ずしも多くないのではと思います。

実際のリリース文に目を通してみます。

これを読むと、現在のマイクロソフト社の違った一面が見えてきます。

  • 売上高: 180億5900万ドル(前年同期比4%増)
  • 第4四半期の売上げとしては過去最高記録
  • 営業利益: 1億9200万ドル(前 97%減少)
  • Windows Server 関係およびツール関連事業: 50億9200万ドル(同13%増)
  • 検索エンジン「Bing」などのオンラインサービス : 7億3500万ドル(8%増)
  • WindowsおよびWindows Live事業 ; 41億4500万ドル(13%減)
  • 「Office 2010」などのビジネス部門: 62億9100万ドル(7%増)
  • XBox, Kinectなどのエンターテインメント関連事業:17億7900万ドル(20%増)


この事業部ごとの結果を見ると、印象が変わるのではないでしょうか? サーバーOS, SQL Serverなどのサーバービジネスは好調。ドル箱のオフィス製品も、好調。さらに、最近Skypeを買収したエンターテイメント事業も好調です。

減収の主な要因は、2つです。プレスにあるのは、Windows Upgrade Offerというキャンペーンプログラムの繰り延べ収入などとなっています。このWindows Upgrade Offer というのは、http://windowsupgradeoffer.com/ja/Home/ProgramInfo にあるように、今Windows 7を購入すると、あとで、1200円 で Windows 8 Pro を入手できるというキャンペーンです。狙いは、おそらく、Windows 8 のリリース待ちで、Windows 7 を買い控えしないようにすることだと思います。この1200円分のことなのかと思います。

あと、大きな影響としてあがっているのが、2007年の米aQuantive買収に関連する営業権減損に関することとされています。こちらは、数年前に、オンライン広告のaQuantiveを買収したときの費用償却で、オンライン広告に関する事業です。つまり、コンピュータ業界における事業ではなくて、ネットサービス事業における結果になります。当時、グーグルといろいろあったディスプレイ広告ビジネスの話です。

オンライン広告企業の買収が相次ぐ中、MicrosoftがaQuantiveを買収。買収金額は、GoogleのDoubleClick買収金額の約2倍の60億ドルに達する。

一方、同時期に決算発表したグーグルは、過去最高の売上げを示しています。

Google決算、過去最高の売上高 Motorolaの業績を初めて反映
Googleの4~6月期決算は、2桁台の増収増益で、売上高は過去最高だった。同四半期から買収したMotorola Mobilityの業績を反映するようになった。

上記のマイクロソフトが買収した事業領域である広告関係では、20%程度成長し、売上げの96%を占めています。クラウドサービスのGoogle Appsなどのビジネスは、売上げの4%を占めているに過ぎません。

マイクロソフトのAzureビジネスをはじめとしたクラウドビジネスの結果は、発表されていませんが、コンピュータ関連事業においては、売上げ好調ということからも、広告ビジネスでは、まだまだグーグルには、及ばないということでしょうか。 広告ビジネスについては、専門家ではないので、これ以上の話はわかりませんが。。

マイクロソフト社のコンピュータ関連事業については、この夏以降に大物製品リリースが続きます。

などです。かなり、強力なラインナップリリースが続くので、ヨーロッパの景気動向をのけば、かなりビジネス拡大が見込めるのではと思います。

Window 8 ビジネス懸念は、インド、中国のような新興国の経済状況が悪いことだと思っています。特にインドは、極めて悪い状況です。去年の後半くらいから、経済成長が急速に落ちています。IT投資も落ちているようです。

近く、PC市場動向も発表されるので、注目です。