Akai's Insight & Memo

かなり小さなマーケティング会社の社長のブログ。MKTインターナショナル株式会社 代表取締役社長 赤井 誠。http://www.mkt-i.jp id:mktredwell

2012年第1四半期PC市場動向: HP急成長(AKB48効果?) とDELL不調

今まで、サーバー市場のみ動向をブログに書いてきましたが、パソコンについても少しづつ。パソコンは、マクロ景気の影響が、サーバービジネスより大きいので、景気の先行指標になるので、いいかなぁとおもいまして。

  • 2012年第1四半期 国内クライアントPC市場実績値を発表

http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20120521Apr.html

・ 2012年第1四半期 国内クライアントPCの出荷台数は、435万台、前年同期比10.2%増
・ 懸念されたタイの洪水によるHDD供給の問題は、極めて限定的であった
・ ビジネス市場は231万台、前年同期比14.1%増、家庭市場は204万台、同6.1%増で共にプラス成長

各ベンダーごとの成長率を見ると、NEC/レノボ、東芝、HPが二桁成長。その中でも、HPが劇的に売上を伸ばして、29.4%アップです。このため、国内市場では、デルが、HPに抜かれて、5位に転落しました。

日本HPは、あるイベントで、2012年の案件が増加傾向であったことを語っています。

■2012年度のビジネス動向についてどのようにとらえられていますか?

しかし、今年の国内PCビジネスは成長の年ととらえています。特に、2008年のリーマンショック以降から停滞を続けてきた企業PCのリプレース需要が顕在化してきます。社内PCの更新は、節電やITセキュリティ強化等の企業ニーズを満たす上で重要な対応アクションであり、国内企業のお客様がグローバル競争で勝ち抜く為に必要となる効率改善に避けて通れない動きです。現実に、直近のPC案件は増加傾向にあり、ぜひパートナーの皆様と一緒に、このチャンスを活かした積極的なビジネス展開を進めたいと考えています。

やっぱり、AKB48効果でしょうか? (苦笑)

さて、デルの不調については、国内市場だけでなく、ワールドワイドでも不調の模様です。

国内市場不調の原因

  • IDCの分析では、コンシューマ向け市場でのビジネス展開がうまくいかなかったことのようです。
  • 米デルの第1四半期は大幅減収減益、時間外で株価急落

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE84L06220120522

ワールワイドの不調原因は、欧州市場のようです。

デルのブライアン・グラデン最高財務責任者(CFO)は「明らかに、需要の環境がやや厳しさを増している。全般に、欧州で需要が落ち込んでいる」とする一方、米国の需要はわずかながら改善しているもようだと指摘した。

同じく5月に決算発表された最大手のHPのPCビジネスは、ほぼ売上が横ばいということを考えると、2011年第四四半期は、他社が不調な中、デル一人勝ちの状況だっただけに、意外感があります。

ギリシャ問題から続いてる欧州市場の不安定さが、解消しないとなかなかビジネスが安定しないのではという感じです。


来週には、サーバー市場動向が発表されると思います。