Akai's Insight & Memo

かなり小さなマーケティング会社の社長のブログ。MKTインターナショナル株式会社 代表取締役社長 赤井 誠。http://www.mkt-i.jp id:mktredwell

本気で働く会社が、本気で働きたい人求めています ~ サイバーエージェント 人事本部長訪問 ~ 最終回

今回の訪問記の最後になります。本当は、今月の頭にアップすることで準備していたのです(メモ書きはオンライン化していましたが。。)が、予期せぬ風邪を引いてしまって、1週間ほど最低限の活動しかできず、さらに1週間は、咳がとまらないという状況のため、更新が遅れてしました。みなさんも、年末年始に体調崩さないようにご自愛ください。

さて、最後のパートは、サイバーエージェント人事本部長 曽山さんの仕事の進め方や、最近、人事に異動された大八木さんに、どういう人を採用したいかということを中心に話を伺いました。 今回のブログのタイトルになったインタビューの発言も含まれています。

Q. 元々、営業だった曽山さんが、どうやって、人事としてスキルアップされたきたでしょうか?

曽山さん「大きく3つのことがあったと思います。1つ目は、経営が望んでいる成果を逃さないようにしたということです。例えば、人事には、人材育成をやってくれという要望が経営者から依頼される場合があります。しかし、何ができたら人材育成であるのかということ成果定義をしていないと、研修に行かせましたというようになってします。経営が望んでいる成果というもののが、はじめは気がついていなかったのです。さきほどの新規事業作りの「ジギョつく」を盛り上げてくれという要望がありました。それは、どういうことであるかということを確認すると、提案の数がでるこということや会社が作れるアイデアがいくつでるかだというような注文がきます。つまり、人事としては、それを達成するにはどうしたらよいかということを逆算することで、成果を出すようにしました。

2つめは、本を本当にたくさん読みました。外資系の人事の本から、研究書から何でも読みました。やらないといけない新規事業ならば、その分野の本を買いまくって、理論については、圧倒的に自信の持てるような状態を作って、望んでいます。

3つめは、人脈になります。人事系の研究所の方々と、ちょっとしたきっかけで知り合いになり、それを広げていきました。「こういう分野で困っているんです」とか、いろいろな相談をしました。その中でいろいろと関係が深まった人と、つながっていきました。新しい仕組みを相談すると、「こういうところにはまるから、気をつけた方がよいよ」などのアドバイスがもらえたりしています。」

Q. さきほど経営が望んでいる成果に気がつかなかったという言葉がありました。いつから、何をきっかけに気がつくようになったのでしょうか?

曽山さん「最初にやったいくつかのものが、空回りしたことがあったのです。やったことはやったのですが、経営に対するインパクトがまったくありませんでした。そのため、感想を経営陣からは何も言われなかったのがショックでした。評価制度を変えたり、研修をやってみたりなどしてみました。それら自体は悪くはなかっと思いますが、経営陣からの期待とは違っていました。人事なので、これらをやらねばならないという使命感に燃えてしまいます。しかし、それらは、経営から期待されていなかったということに気がつきました。これに気がついたのは、人事になってから半年くらいたったときでした。」

Q. では、そのような悩んだときは、曽山さんは、自分で考えるタイプなのでしょうか?それとも、友人や同僚に相談するようなタイプなのでしょうか?

曽山さん「完全に自分で考えます。エニアグラムでも完璧主義。自分でストイックに考えるタイプです。」

つづいて、数ヶ月前に、技術者の採用の強化を目的に、人事に異動されたこられた大八木さんに質問しました。

Q. どういうきっかけで人事に異動されたのでしょうか?
大八木さん「人事にきたのは、二ヶ月前です。その前は、ゲームの開発マネージャやモバイルのコンテンツづくりや大きなプロジェクトの担当をしていました。マネージャー職は2006年から担当しています。その経験の中で、人が育つ瞬間に携わっているのがおもしろなぁと思っていました。例えば、自分自身が成長したときは、入社との時と、大きなプロジェクトを担当していたときと、子供がうまれたときの3つです。そう考えると、会社組織で人を育てられる環境はあるなと思いました。そのため、そこに携わることができることは、大きな価値だと思いました。これが、人事になった大きなきっかけです。

今後、会社では、技術者の採用を強化していくということになりました。そのとき、私自身が、物作りの現場を知っているということと、エンジニアとの対話もすごくやっていたということで、評価された思います。今後、ネットサービス企業にとっては、製造こそが、これからの勝負になってきます。そのためには、採用こそが、会社の競争力になると考えています。」

Q. では、どういう人を採用したいのですか?
大八木さん一番は、本気になっている人を採用したいです。今の世の中のトレンドを受けて、新しい価値を作りたいと思っているような人を、私たちは、仲間として受け入れたい。中で働いている人は、本気になって働いているので本気になっていない人を入れるべきでないと思っています。面接でも、本気でできますか? という直球の質問をしています。」

Q. 人事に移動される前の曽山さんに対する印象は?
大八木さん「営業にいるときから、いろいろな仕組み作りを部門の中で行っていたという印象です。例えば、営業がすぐにお客様にでられるようにするにはといったものです。それら活動を見ていたら、人事本部にいっても、同じように始まったと感じました。どんどんと、人事本部から仕組みが提案されきましたので。」

最後に、社長である藤田さんは、自分のメッセージを、どのように浸透させているのかということをお聞きしました。

Q.藤田社長は、どのようにメッセージの浸透させているのでしょうか?
曽山さん「藤田は、ブログを週にいくつかアップしていています。これは、経営のメッセージとして、非常に効いていると思っています。 また、採用活動にも非常に効いています。そして、社員総会は、年に2回実施して、メッセージを直接伝えています。また、藤田は、アメーバ事業(アメーバブログなどの事業)の責任者でもあるので週に数回は、社員と飲みに行っていると思います。」

(最後に)学びの多い会社だと思いました(赤井以外の同行者の発言)
曽山さん「ありがとうございます。私たちは、決断経験値という言葉を持っています。ビジネスでは決断が重要だと思っています。どれくらい経験をしたのか、その質、そういうことに価値があると考えいています。そのため、若い頃から権限をあたるようなことを実施しています。結果として、それが、他社への転職をさせないということにつながっていると思います。

従業員には、主体的に動いてもらいたいということは誰もが言っています。自分の人生に得だと思えば、やるし、損だと思えばやらないと思います。得だおもう感情と会社の成長を結びつけることができたら、人事としては、成功だと思っています。

本日は、ありがとうございました。

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今回、いきなりのTwitterでの訪問依頼を、快諾していただいた曽山さんに、非常に感謝します。
また、今回のブログを書くにあたり、タイトルとさせていただいた、「本気」という言葉を印象的に語っていただいた大八木さんに、感謝します。


このブログのシリーズは、多くの人に読んでいただけたようで、いろいろな人からフィードバックをいただいきました。ありがとうございます。また、このような機会がもつくことができればと思っています。