Akai's Insight & Memo

かなり小さなマーケティング会社の社長のブログ。MKTインターナショナル株式会社 代表取締役社長 赤井 誠。http://www.mkt-i.jp id:mktredwell

今年はさらに飛躍するだろう シノドス の紹介

たぶん、ネットユーザーの多くのひとは、ニコニコ動画/ニコニコ生放送を知っていると思います。

特に、ニコニコ生放送は、この1年で一気にいろんなコンテンツを提供するようになって、地上波とは、大きく違う個性を持ち始めました。この基盤を支えるIT基盤ということで、「お客様事例:会員数1,000万人を超えるサービスを支えるドワンゴのIT基盤」と題して、前職時代にご講演いただいたこともあります。こちら→ http://h50146.www5.hp.com/events/seminars/info/taw2010.html

そんなニコ生で、「ニコ生シノドス 若者のための労働市場改革」http://live.nicovideo.jp/gate/lv37457543 というテーマで、番組がありました。視聴者を27000人集めるほどの人気でした。そんなに人気あるのは、まだ知られてないかもしれません。

たぶん、多くの人は、まだ「シノドスって、なによ?」だと思います。去年が、シノドスのホップだとすれば、今年は、大きくジャンプする可能性が高いと思います。特にこの場に投稿する論者は、今後の10年以上、いろんなメディアやアカメディアで活躍すること間違いないと思います。ということで、ちょっと、シノドスの宣伝。

シノドスは、2007年をスタート、2009年に法人化された会社です。
Web http://synodos.jp/ にあるAbout ページを引用すると、

シノドスとは、現代社会を多角的に検討する「知」の交流スペース。
知の生産と流通を大学という特権的な場から解放して、
現代人の生活にもっと身近なかたちで展開していきたい。
そんな思いから立ち上げました。
セミナーとレクチャーの開催、メールマガジン配信、そして出版活動。
アカデミック・ジャーナリズムを旗印に、
第一線の論者たちが集うプラットフォームを創造し、
専門知に裏打ちされた言論を発信しています。
シノドスでぜひ、知の最前線を体験してください。
代表取締役 芹沢 一也

ま、メルマガ、セミナー、出版などをしているところです。世代的には30−40才くらいを中心にした有識者が、いろんな情報を提供しています。特に、ネット関係の動きを理解した上での議論展開をしているところは、ここ以外に、ほとんどないと思います。

個人的には、2009年末くらいからに気がついて、ぼくの情報入手しているエリアに一気に2010年に入ってきたという感じです。有償のレクチャーも参加したこともあります。ウェブに過去の有償レクチャーの紹介があります。個人で参加だとちょっと高いと思うかもしれませんが、企業向けセミナーの受講を考えれば、かなり安いです。しかも、内容は、非常に面白いです。

書籍で雰囲気を知りたい人には、シノドス主宰者の一人 荻上チキ氏の共著
『ダメ情報の見分けかた―メディアと幸福につきあうために』http://www.amazon.co.jp/dp/4140883340
を手に取るのもいいと思います。こんな感じの本です。

「凶悪な少年犯罪が増えている」「現在は円高ではなくドル安である」…これって正しい?無根拠な情報から、ネットに広がるデマまで。メディア論・経済学・社会学の気鋭の論客が、情報を的確に仕分ける技術を伝授。流言が広がらない環境をどう作るか。情報と政治的偏向の複雑な関係をどう捉えるか。情報社会を生き延びるための実践的メディア・リテラシー論。

インターネットやコンピュータを日常的に使う世代にとって、どうも旧世代というかITに抵抗がある方々からでてくる情報に対して、どうなのよ! と思っている人であれば、非常に納得性の高い議論が展開されます。

シノドスの論者のいいところは、雰囲気の議論ではなく、エビデンスをきちんと提示した上で、議論を展開しているところです。例えば、昨年、急激に円高が進んだときに、テレビで「円高ではなく、ドル安です」と解説者が説明したことも多かったのすが、それに対する主張として、片岡氏の以下のブログがあります。

荻上チキ氏は、去年からTBSラジオDig でパーソナリティをつとめるようになり、地方でもPoscastで話を聞くとができます。(荻上氏は、平成の黒柳徹子状態の高速速射砲なしゃべり方で、とても面白いです。)たぶん、今、評論家といえば、宮崎哲弥氏が活躍していますが、次は、彼の時代じゃないかと思います。

ぜひ、興味があったら、本などを手に取ってみてください。