Akai's Insight & Memo

かなり小さなマーケティング会社の社長のブログ。MKTインターナショナル株式会社 代表取締役社長 赤井 誠。http://www.mkt-i.jp id:mktredwell

雑感:「ハウス・オブ・カード 野望の階段」シーズン5

「ハウス・オブ・カード 野望の階段」シーズン5を時間がかかりながら、見終わり。

www.netflix.com

今年も、エミー賞では、「ドラマシリーズ」、「ドラマ女優賞」(ロビン・ライト)、「ドラマ男優賞」(ケヴィン・スペイシー) がノミネートされているように非常に評価の高いシリーズです。

シーズン3までは、原作(BBCのドラマ)をベースにしていますが、シーズン4、シーズン5は、オリジナルということになるようです。シーズン3までは、アンダーウッドが海千山千の権謀術数を駆使して、のし上がっていく話ですが、シーズン4、シーズン5は、危機の連発。

シーズン5では、前半が大統領選挙戦、後半が大統領政治スキャンダルが中核。これでもか、これでもか、危機が襲来します。あと、シーズン5では、新しく2名(男性、女性)の新しいキーキャラクターが登場します。1人は、選挙参謀やワシントンの政治家などを調整する人、もう1人は、外国とのコネクションや調整を含めて調整する人。あと、今シーズンは退場になったキャラクターも印象的でした。

あと、サスペンスというよりは、推理ドラマとしての印象が強かったなぁというが今シーズンの感想です。

では、なぜNetflixで公開されてからすぐに見終わることができなかったかというと、少し見ているのがつらくなったから。もう、ここまで来ると、いやな話ばっかりで(いろんな駆け引きをしているので、面倒なことがどう転んでもいっぱいでてくる)、見てるのがつらかったのです。ということもあり、個人的には、シーズン6でおわってもいいかなぁと。。

ただ、その中でも、アンダーウッド夫妻が、選挙の日にやっているという儀式(古い映画を見ながら、主演男優・女優になりきって、台詞を話すシーン)は、かなりかっこいいです。

映像としてのプロデューサーであるデイビッド・フィッシャー色は、かなり消えたなと思います(フィッシャーの次作は、World War Z 2ということで、ブラットピットと久しぶりのコンビですね。2人の出世作のファイトキングは名作)。シーズン1の最初は、フィッシャーが監督していて、音楽の使い方とか、ほんとにフィッシャーという感じでしたが、今はいろんな人が監督しています。その中で確実に監督しているのが、主演のロビンライト。ロビン・ライトショーン・ペンと結婚していたのかぁ。。ショーン・ペンは、マドンナの最初の夫で、超実力派の俳優)は、監督としての何本もこのシリーズを撮っています。このシリーズが終われば、映画も撮るんじゃないかぁと思っていたりします。ロビン・ライトは、フィッシャー監督好みのルックスなんですよね。ゴーンガールのロドモンド・パイクとよく似ている。

(それにしても、日本の字幕翻訳者は、テックカンパニーのことを、IT企業と字幕付けるのはやめてほしい。テックカンパニーは、テックカンパニーだから。。)


シーズン5から見る人はいないと思うので、シーズン1は本当に超面白いので、見ていない人はぜひ見てください。

「ヴァン・ヘルシング」:マッスルボディな日本刀を振りかざす女性が大活躍

超久々にアップデート。この1年は、Netflixにも入ったということで、海外ドラマをはじめ、いろんなコンテンツを見ています。

いくつかアトランダムに記憶のあるの感想

ヴァン・ヘルシング」:マッスルボディな日本刀を振りかざす女性が大活躍

Netflixオリジナルからでは、「ヴァン・ヘルシング」。ヴァン・ヘルシング とタイトルのついた映画、ドラマ、マンガはたくさんあります。ドラキュラ退治の専門家、吸血鬼ハンターの代名詞的な存在を表す言葉のようです。元々は、ドラキュラ退治する老学者の名前なのだそうとか。なお、平野耕太ヘルシングは、ヴァン がないタイトルです。

www.netflix.com

「昏睡状態に陥って3年。ヴァネッサが目覚めると、荒廃した世界には吸血鬼が台頭していた。彼女と恐いもの知らずの仲間の、人類存続をかけた戦いが始まる」ということになります。ヴァネッサですが、目覚めるまで少し時間があるので、最初から活躍するわけではなく、当初は、海兵隊アクセルが活躍(→カレはキーパーソン)。

荒廃した世界とは、ライジングといわれる吸血鬼が一気に世界を席巻したことをさします(たぶん。詳しい説明はされていない)。吸血鬼が人間を襲って、吸血鬼になり、ドミノ現象のように吸血鬼が支配していく3年間。その3年前に昏睡状態なって寝たきりなのがヴァネッサ。

ヴァネッサですが、ある「能力」があり、それを使って大活躍といったストーリーですかね。
主人公のヴァネッサ役は、ケリー・オーバートン。マッスルボディがかっこよすぎです。

人間でない生物が世界を席巻するドラマといえば、大ヒット作ウォーキング・デッド。こちらはゾンビが徘徊する世界。ヴァン・ヘルシングは、吸血鬼が支配する世界。ウォーキング・デッドは、シーズン2で見るのを止めてしまったので、今はどうなっているかは知らないけれど、大きな違いは、ヴァン・ヘルシングに出てくる吸血鬼は、言葉も話せば、ジェラシー、恋愛、組織、対立、裏切りなど普通にあることですね。人間とも普通に話しています。

シーズン1は、13話で終わりますが、シーズン2まで決まっていますので、シーズン1では一区切りな内容です。

24:レガシー:ワンパターンだけど、相変わらずの面白さ

今回は、ジャック・バウアーではなく、元 陸軍特殊部隊のエリート、エリック・カーター。カーター役は、新星のコーリー・ホーキン。なじみどころでは、元捜査官であるトニー・アルメイダも登場します。

tv.foxjapan.com

基本的には、本編と同じワンパターンです。「テロの気配」→「主人公が見つける または巻き込まれる」→「米政府高官や政治家がスパイ」→ 「1回目のテロは規模の大小はないが、テロ発生」→「最終テロを防ぐために、主人公がルールや法律を破って大活躍」。

24を見ると、あまりにも米政府や米政治家がスパイになりすぎ。。。

アイアン・フィスト:カンフーアクションヒーロー大活躍

今、Huluで、マーベル社の映画やドラマが特集されていますが、Netflix では、マーベル社のヒーロードラマが連作で製作されています。

第1弾が、「デア・デビル」、そのあと、「ジェシカ・ジョーンズ」、「ルーク・ケイジ」と続いて、「アイアン・フィスト」となります。

www.netflix.com

はっきり言って、4つのシリーズが全部面白いことはなくて、 デア・デビル >> ルーク・ケイジアイアン・フィスト >>>>> ジェシカ・ジョーンズ です。

この4人が、チームとなりニューヨークを守る話が、ザ・ディフェンダーズで、この夏公開です。

www.netflix.com

感想:普通の人がやってもいい>『世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる』(久賀谷 亮 著)

『世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる』(久賀谷 亮 著) の感想。

このところ、個人的に、マインドフルネス周辺の勉強をしており(読書だけなく、瞑想会なども)ます。その中で、いくつか紹介できるといいなと感じた1冊がこちらです。(この書籍、かなり売れているそうですよーーー)


「脳疲労」がすぐ消えて、
頭が冴える。

イェール大で学び、
米国で18年診療してきた精神科医が明かす!
科学的に正しい「脳の休め方」とは?

著者の久賀谷先生は、日米で医師免許を持つ本当のお医者さんです。今は、LAで開業医として活躍されています。その前は、名門 イェール大学で研究されていたそうです。

本書の構成は、サマリとして、「休息法」を10ページ程度で紹介しています。時間のない方はこちらだけを読めばよいとなっておりますが、もちろん、ぼくがお勧めする読み方は、途中から始まる小説形式の「休息法」の紹介です。

昨今のマインドフルネスブームでは、かなり怪しいのもの多くあります。一つは、ネズミ講みたいな感じのもの(実績があるとは思えないマインドフルネスの資格あげますのようなもの)、あと一つとしては、怪しい宗教団体っぽいのがあります。

そのような中で、いい書籍を見つけるのはちょっと大変です。その中でお勧めするのが、この書籍です。

書籍タイトルに「マインドフルネス」とうたっていないことで、マインドフルネスだけでなくいろんな人に手に取りやすく、興味を持たれる人が多いかなと思います。(最近、世界のエリート本が多いのもあります)。

ぼくがこの本でいいと思ったことは2点です。

1つめが、主人公に当たる女性を通じて、「仏教や宗教に対して、一歩引いていることからくるマインドフルネスや瞑想に対する抵抗感」を扱っていることです。USではマインドフルネスを議論するときに、脱宗教的な説明がありますが、最終的には彼女の家(父が禅宗の僧侶)との和解的な話もあり、必要以上に宗教の話を遠ざけていません。

2つめが、やはり先生が研究者であったということもあり、いろいろな脳科学に対する新しい知見を紹介していることでしょう。例えば、「右脳・左脳論」は出てきません(右脳・左脳論は、すでに否定されています)。その中で、心に残った部分は、「脳は臓器」ということで、「脳という“臓器”に対して直接的な治療をする」という話と、心の治療には薬を与えすぎない治療が主流になってきているということでした。

最後に、瞑想する方法はくせをつけましょうねという話が書かれていますが、それだとすぐには実行できないという人向けには、アンガーマネジメントの方法も紹介されています。興味のある方は、以下の先生の最新インタビューをぜひご覧ください。

courrier.jp

感想っぽいもの:『ゲーム・オブ・スローンズ シーズン6』はすっきり!!

いきなりAmazonで配信が始まった『ゲーム・オブ・スローンズ シーズン6』を先々週の3連休にイッキ見。(Amazonビデオにログインしたら、いきなり画面にシーズン6が出てきて。検索しても、配信開始のニュースもなかったりと)


amzn.to

シーズン6「冬の狂乱」は、すでに原作を追い越しているので未発表になっている小説というか、原作者も制作には入っているので、今後おそらく発表されるストーリーがベースなのでしょう。

「冬がやってきた」

ということが一つの大きなことでしょう。これで、ホワイトウォーカーと死の軍団は、壁を越えて攻撃してくるというのが、今後のもう一つの柱となってくるでしょう。
あと、シーズン6では、いつもようなびっくりとした登場人物の死はなかったのですが、びっくりした復活はありました。デナーリスの通訳のミッサンディ(ナタリー・エマニュエル)がかわいいですよね。あと、スターク家のサンサ・アリア・ブランは、シーズン1から大きくなりすぎて、、特にブランは、、もう見違える状況で。。

シーズン5からの流れは

  • ラムジーから逃げ出したサンサとシオンは、森の中を必死に逃げるところからスタート。しかし、ラムジーの手のものが追いついてきてどうなるか?
  • ジョン・スノーは殺されたあとにどうなるか?
  • ブランは〈三つ目の鴉〉と共に幻視の中で過去を旅し、故郷ウィンターフェルを歩く。そこで若かりし日の父を見る。父のシーンは、シーズン7へのつながる大きなポイント。
  • ドラゴンに乗って遠くへと消えたデナーリスは、ドスラキ族の元に戻り、どうなるか?
  • サーセイは、前回のハイライトである七神正教に公の場ではずかしめられたあと、裁判を待っている。

シーズン6が終わって、かなり整理がついてきたというのが大きなところでしょう。ネタバレになりますが、

  1. ジョン・スノーを中心としたグループ
  2. デナーリスを中心にしたグループ
  3. ラニスター家を中心にしたグループ

に絞られたのではないでしょうか?

サーセイについては、今まで悪役でしたが、今回も悪役なのですが、最後はサーセイ推しでした。。すっきり!! あと、ラムジーについても、すっきり!!また、アリアもすっきり!!

シーズン7は、すでに原作もない状況ということか、10話でなく7話に減らしてのストーリーです。

『MR. ROBOT / ミスター・ロボット』:全10話なのに最終話は第9話とはなぜ?

『MR. ROBOT / ミスター・ロボット』を週末にイッキ見。
www.usanetwork.com

昨年、AXNで放送されたエミー賞(米国のテレビドラマに与えられる賞。映画のアカデミー、音楽のグラミーみたいなもの)で、『MR. ROBOT / ミスター・ロボット』がかなりでていたので興味がありました。

日本ではAmazonの動画配信サービス「プライム・ビデオ」にて独占配信。「プライム・ビデオ」で、今日時点で何を見ればいいかと聞かれれば、『MR. ROBOT / ミスター・ロボット』と答えても問題がないくらいです(他にもいいのはあるのですけど)。

実は、本編を見るまで、本当のロボットドラマ(主人公がちょっと変わっているルックスだったし)だと誤解しておりました。

企画・プロディーサーは、Sam Esmail。彼は、エジプト系アメリカ人。そして、主演のラミ・マレックも、エジプト系アメリカ人。

ラミ・マレックは、TVドラマ『ザ・パシフィック』で死んだ日本兵から金歯を盗んでいたりしていたとても変なヤツだったメリエル・シェルトン伍長が記憶にあります(シェルトンは最後まで登場してとても印象的なキャラです)。この役もそうだったのですが、マレックのしゃべり方はとても変わっています。

セキュリティ会社(Allsecurity)に勤めるセキュリティエンジニアであるエリオット・オルダーソンのしゃべり方は、エンジニアにありがちというか、抑揚の大きくない話し方をします。このあたりのキャラクターデザインを含めて、コンピューターエンジニア、Linux/UNIX/インターネット文化をものすごく取り入れたストーリーです。

例えば、シーズン1は全10話です。しかし、エピソードは eps1.9 で終わります。つまり、シーズン1の9話。これは、最初のエピソードが 「0」 から始まるためです。コンピュータ言語C などでは、数字の最初は1ではなく、0 から始まります。そういうこともあり、数字を 0,1,2,3,4,5,6,7,8,9 と数えることがよくあります。そういうこともあり、エピソード数も、0 からカウントされます。

他にも、各エピソードのタイトルは、 eps1.0_hellofriend.mov というように、 タイトル+拡張子 です。さらに、タイトルの命名法もこっています。第4話「デーモン」は、 eps1.3_da3m0ns.mp4 です。 daemons を、e を 3に、 o をゼロ(0) にしています。daemon/デーモンとは、LinuxやUNIXで常駐してサービスを提供するプロセスです。こういったことにも細かくネタを仕込んできます。

さらに、ドラマに登場するコンピュータ画面(キーポイントになっています)でも、次のような出力がそのままでてきます。

  • ssh ログイン画面
  • ls -l の表示画面
  • 起動しているプロセス確認

また、シーズン1の単著となる E-Corpに対するサイバー攻撃では、「DoS攻撃」という説明して、特にDoS攻撃の説明は実施されません。

『MR. ROBOT / ミスター・ロボット』は、このように日本のテレビドラマだと削ってしまうところが、きちっと表現されています。細かいながらも重要なコンピューターに強いという主人公の特徴や関係者が何をやろうとしているかということに対して、リアリティを与えます。そして、一般のUS視聴者のとっては、「よく分からない」ことですが、それは「分からない」ことをやっているということを印象づけます。

さて、ストーリー展開は、10話までずっと見ると「おお!」と思うこと間違いありません。前半の数話は、「なんか、モヤモヤするなぁ」と思っていたことが、後半の数話で「あー、という理由だからか」ということが腑に落ちます。

アマゾンプライムでは、シーズン2が4話まで配信されています。本国ではシーズン3まで決定しました。個人的には、シーズン3かシーズン4で終わった方がまとまりもよくていいと思います。

あとは、映画「ファイトクラブ」を思い出したりしますので、興味ある人は、ファイトクラブもお勧めです。